テレビが映らないときの「E201」「E202」などのエラーコード意味は?トラブルの原因と対処方法をわかりやすく解説

2023.12.19

テレビの電源を入れた際、または視聴中に突然画面が映らなくなった経験をした方も多いのではないでしょうか。思わずテレビの故障を疑ってしまいそうになりますが、電源が入るのであればアンテナなどのトラブルが発生している可能性が高いです。そういう場合は、テレビ画面に表示されている数字を確認してください。この記事では、テレビ画面に表示されているエラーコードの意味と原因、トラブルの対処方法についてご紹介します。

エラーコードの種類と数字の意味と原因

テレビ画面に番組が映らずに「E〇〇〇」などの数字が表示された場合は、何らかの理由でテレビに電波が届いていない状態です。数字は電波が届いていない状況を表すエラーコードであり、エラーの原因ごとに番号で分けられています。以下の表は、一般的なテレビのエラーコードの種類です。

■エラーコードの番号と原因

エラーコード エラーコードの原因
E100
  • B-CASカードが正しく読み取れていない

E101
  • B-CASカードが正しく読み取れていない

E102
  • B-CASカード以外のものが差し込まれている

E103
  • 契約していない有料チャンネル

E200
  • 放送自体がされていないチャンネル

E201
  • アンテナの受信レベルが低下している

E202
  • アンテナが信号を受信できていない

E203
  • テレビ放送自体が休止状態

E204
  • 存在しないチャンネルを選局している

E205
  • 契約されていないCATVのチャンネル

E209
  • 衛星アンテナ電源やケーブルの不具合

エラーコードは使用しているテレビや番組サービスにより、異なる場合があります。上記の表は地上波におけるエラーコードの種類なので、別の番号が出た場合はテレビの説明書などを確認してください。

エラーコードE201やE100は、テレビが映らないトラブルでよく見られる数字です。原因さえわかれば、正しい対処方法ですぐに解決できます。

トラブル別エラーコードの正しい対処方法

突然テレビにエラーコードが表示されても、対処方法さえわかっていれば慌てる心配はありません。エラーコードは、主に以下の原因に分類されます。

■主なエラーコードの原因
●B-CASカードの不具合
●電波の受信環境
●アンテナケーブルの不調

エラーコード番号の原因には似たようなトラブルが多いので、これから紹介する正しい対処方法を覚えて正確に処置を行ってください。

B-CASカードのトラブル│E100/E101/E102

B-CASカードに不具合がある場合、エラーコードは「E100」「E101」「E102」が表示されます。

エラーコード 対処方法
E100
  • B-CASカードを差し直す

E101
  • B-CASカードを差し直す

E102
  • B-CASカードを交換する

E100はB-CASカードが差し込まれていない場合に表示され、E101は接触不良などで読み取りが行われていないときに起こりやすいエラーコードです。一度B-CASカードを抜き、差し直すことで解決します。E102はB-CASカードが認識されていないエラーコードで、差し込むカードを間違えているか故障の可能性を疑ってください。正しいB-CASカードを差し直し、それでも解決しない場合はカードそのものの交換が必要です。

電波の受信トラブル│E201/E202

テレビが映らないトラブルで最も多いのが、エラーコード「E201」「E202」です。

エラーコード 対処方法
E201
  • ・アンテナの位置を調整する

  • ・アンテナケーブルの接続を確認する

  • ・テレビの電源を入れ直

  • ・ブースターなどを設置して電波を強化する

E202
  • ・アンテナやテレビケーブルの状態を確認する

  • ・テレビのチャンネルやアンテナ設定を確認する

E201はアンテナの受信レベルが下がっている状態で、電波が正しく受信できれば解決します。受信レベルが低下しているなら、電波はテレビに届いているのでアンテナやテレビケーブルにトラブルの可能性が高いです。雨や雪などの天候が電波に影響を及ぼしている可能性もあるので、その場合は天候の回復を待ちましょう。

一方、E202は電波自体がテレビに届いていない状態です。アンテナの不具合やテレビケーブルの接続不良、ショートなどが考えられます。自宅に2台以上テレビがあり」、もう1台の画面が映るならテレビケーブルに原因がある可能性が高いです。テレビ自体の故障も考えられるので、電源を入れ直してからアンテナ設定を確認してください。

また、BS/CS番組が視聴できる環境ではない場合、テレビリモコンで地上放送から切り替えた際にもE202が表示されます。

有料チャンネルのトラブル│E103/E205

エラーコード「E103」と「E205」は、別途で契約が必要な有料チャンネルに未加入で選局すると表示されます。

エラーコード 対処方法
E103
  • チャンネルを切り替える

E205
  • チャンネルを切り替える

動画配信サービスやCATV放送は、地上波とは電波が異なるチャンネルです。E103とE205は専用チャンネルの電波を受信しているため、契約していないチャンネルはそもそも映りません。契約中の専門チャンネルが映らない場合、E201~202と同じようにアンテナケーブルの接続状態を確認しましょう。また、月額料金の未払いや引き落としがされていない場合、視聴できなくなるので注意が必要です。

チャンネル自体のトラブル│E200/E203/E204

テレビはそもそも放送していないチャンネルがあり、選局した場合には「E200」「E203」「E204」などのエラーコードが表示されます。

エラーコード 対処方法
E200
  • チャンネル設定を確認して番組を切り替える

E203
  • 放送開始の時間帯まで待つ

E204
  • チャンネル設定を確認して番組を切り替える

E203は、テレビの放送時間外に表示されるエラーコードです。放送休止時間帯のチャンネルなので、放送が再開される時間帯に選局すれば解決します。

E200とE204は、テレビを放送していないチャンネルを選局した場合に表示されるエラーコードです。テレビが放送されていないパターンは、以下2種類あります。

1. その地域で放送されていないチャンネル
2. そもそも存在しないチャンネル

1のパターンは、ある地域では視聴でき、別の地域では放送されていないチャンネルなどです。たとえば、関東主要地区で視聴できる9や12チャンネルは、関西方面では視聴できません。

2のパターンは、全国でテレビ放送を行っていないチャンネルです。テレビ放送を行っているチャンネルに切り替えるか、テレビの設定画面で地域ごとに視聴可能なチャンネル設定を行いましょう。

E209

衛星放送用のBS/CSアンテナへの電源が正常に供給されていない場合、エラーコード「E209」が表示されるので注意が必要です。

エラーコード 対処方法
E209
  • ・BSアンテナへの電源を供給する

  • ・BS電源供給源の設定を確認

  • ・アンテナケーブルの配線状態を確認

  • ・テレビの受信設定を再確認

  • ・場合によっては修理や交換が必要

E209が表示された場合、BSアンテナへの電源供給源を確認してください。BSアンテナの電源はテレビやBSレコーダー、専用の電源コンバータから電源を供給しているので、BS電源で供給先の設定確認を行いましょう。電源設定に問題がなければ、テレビアンテナケーブルがショートしている可能性があります。テレビアンテナケーブルが正しく接続されているか、折れ曲がったり踏まれたりしていないかチェックしてください。見た目に問題がなければ、テレビアンテナケーブル内部の銅線が断線しているケースがあります。

テレビアンテナケーブルや電源の故障は交換で大体は解決できますが、場合によっては専門業者への修理依頼が必要です。

まとめ

今回は、テレビが映らないときのエラーコードの意味や対処方法についてご紹介しました。テレビが映らなくなる原因は、テレビに電波が正常に届いかないことが原因です。電波の不具合が発生した場合、テレビに表示されるエラーコードから原因を解明すれば問題は解消されます。ただし、故障や技術的な問題は一般人では解決が難しいかもしれません。テレビアンテナのトラブルで困った場合は、専門業者に早目に相談することをおすすめします。