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アンテナの正しい向きは?アンテナを調整する方法

2024.12.23


「テレビの映りが悪い」「一部のチャンネルが映らない」といった問題でお困りではありませんか?その原因の多くは、テレビアンテナの向きにあります。地デジやBS・CS放送をスムーズに視聴するためには、アンテナが適切な方向に向いていることが重要です。本記事では、テレビアンテナの正しい向きとその確認方法を詳しく解説します。

目次

テレビアンテナの正しい向きは?

テレビアンテナの向きは、受信する放送の種類や発信所の位置によって異なります。ここでは、地デジアンテナとBS・CSアンテナに分けて、それぞれの正しい向きを解説します。

地デジのアンテナの場合

地デジ放送用のアンテナ(八木式アンテナなど)は、地上波の電波を送信している送信所に向けて設置します。送信所の方向を正確に把握することで、最適な受信状態を確保できます。

送信所の位置を特定する

各地域の主要な送信所をしらべ、地図やアプリで自宅からの方向を確認します。

周辺のアンテナの向きを参考にする

近隣の家のアンテナの向きを確認することで、大まかな方向がわかります。
同じ送信所を使用している場合、ほとんどの家庭で同じ方向にアンテナが向いています。

.受診障害物を避ける

高層ビルや大木が電波を妨げる場合があるため、設置場所を工夫することが大切です。

BS・CSのアンテナの場合

BS・CS放送用のアンテナは、人工衛星からの信号を受診するため、空の特定の方向に向けて設置します。地デジアンテナとは異なり、全国でほぼ同じ方向を向ける必要があります。

南南西の方向を基準にする

日本では、BS・CS放送の人工衛星は南南西の空に配置されています。
この方向にアンテナを向けることが基本です。

仰角を調整する

地域によって衛星の角度(仰角)が異なります。
例えば、北海道では仰角が低めで、沖縄では高めです。
取扱説明書やメーカーのウェブサイトに記載されている角度を参考に設定してください。

周辺環境をチェックする

障害物(高層ビル、樹木、電線など)がない場所を選び、視界を確保します。

テレビアンテナの正しい向きを確認するには

テレビアンテナの向きを正確に調整するためには、発信所の位置や周辺環境を正しく把握することが重要です。以下では、具体的な確認方法を解説します。

周りの家のアンテナの向きを確認

最も簡単にアンテナの向きを確認する方法は、近隣の家のアンテナの向きを参考にすることです。同じ地域では、ほとんどの場合、地デジ放送は同じ送信所から電波を受信しているため、近所のアンテナの向きが目安になります。同じ方向に複数のアンテナが向いている場合、その方向に送信所があると考えられます。

注意点としては、周囲に高層ビルがある場合、ビルからの反射波を受信している可能性があるため、必ずしも最適な向きではない場合があります。

発信所の位置を確認

地デジの送信所は地域によって異なります。発信所の位置を正確に確認することで、アンテナの最適な向きを把握できます。

送信所の確認方法は、オンラインツールや地デジの電波を送信している発信所を調べられるウェブサイトや専用ツールを利用する他、Googleマップなどを使い、自宅から送信所までの直線的な方向を特定する方法があります。

地域別の各土俵を確認する(BS・CS)

BS・CS放送の場合、地域によって必要な角度(方位角・仰角)が異なります。これを確認することで、正確な受信が可能になります。
BS・CSアンテナの取扱説明書には、地域ごとに設定すべき角度が記載されています。
また、メーカーのウェブサイトを参照すると、地域名を入力することで必要な方位角・仰角が表示される便利なツールを利用できます。
ただし、衛星信号は障害物に遮られるため、視界を遮るものがないか確認する必要があります。

アプリで調べる

スマートフォンのアプリを利用すれば、発信所や最適なアンテナの向きを簡単に確認できます。最近では、無料の専用アプリも増えており、初心者でも手軽に使えるのが特徴です。
アプリをダウンロードし、GPSを活用し、現在地を自動検出し、最適なアンテナの向きを表示するのが簡単な手段です。自宅の住所を入力すると、送信所の方向や角度が表示されます。
ただし、使用環境によりGPSの精度が変わるため、確認後に微調整が必要な場合があります。

テレビアンテナの向きを調整する方法

テレビアンテナの向き調整は、地デジとBS・CSで異なる手順が必要です。それぞれの調整方法について、具体的な手順を解説します。

地デジアンテナの調整方法

地デジアンテナの調整は、近隣の送信所の方向に正確に向けることがポイントです。

1.送信所の方向を特定する

地図や専用アプリで、送信所がどの方向にあるかを確認します。
事前に方向を把握することで、調整作業がスムーズに進みます。

2.アンテナの固定を緩める

アンテナの支柱部分の固定ネジを緩め、動かせる状態にします。
完全に外さず、調整できる程度に緩めてください。

3.向きを微調整する

アンテナを少しずつ動かし、テレビの設定画面でアンテナレベル(受信感度)を確認します。
レベルが最大になるポイントを探します。

4.向きを固定する

最適な向きが見つかったら、アンテナをしっかりと固定します。
固定具が劣化している場合は交換を検討してください。

5.受信状況を再確認

全てのチャンネルで映像が安定しているか確認します。
不安定な場合は、向きを再調整するか、送信所との間に障害物がないかを確認します。

注意点

・調整中に安全帯やヘルメットを使用し、高所作業の安全を確保してください。
・雨天や強風の日には作業を避けましょう。

BS・CSアンテナの調整方法

BS・CSアンテナの調整では、衛星の方向と角度(方位角・仰角)を正確に設定することが重要です。

1.南南西の方向を特定する

衛星は南南西の空にあります。
コンパスやスマートフォンのアプリを使用して、南南西の方向を確認してください。

2.仰角を設定する

地域ごとの仰角をアンテナの調整ネジで設定します。
仰角は取扱説明書やメーカーのウェブサイトで確認可能です。

3.受信感度を確認しながら微調整する

テレビ画面のアンテナレベル表示を見ながら、アンテナを少しずつ動かします。
最大値になるポイントを探し、向きを固定します。

4.固定ネジを締め直す

受信感度が安定したら、アンテナの固定ネジをしっかり締めます。

5.全チャンネルを確認する

BS・CS放送の全チャンネルが正常に映るか確認します。
映らないチャンネルがある場合は、再度調整を行います。

注意点

・障害物(樹木や建物)が視界を遮らない場所を選びましょう。
・アンテナケーブルの接続状態も同時に確認してください。

テレビアンテナを自分で調整する場合に注意したいこと

テレビアンテナの調整は、自分で行うことも可能ですが、高所作業や機器の取り扱いにはリスクが伴います。ここでは、安全かつ効果的に作業を進めるために注意すべきポイントを解説します。

身の安全を確保する

高所作業となるアンテナ調整は、転落や怪我の危険が伴います。身の安全を最優先に考え、適切な装備と準備を整えることが重要です。

高所で作業する場合、安全帯や命綱を必ず使用してください。特に屋根上での作業では必須の装備です。また、頭部保護のため、ヘルメットを着用しましょう。万が一落下物があった場合にも安心です。
脚立や梯子を使用する際は、しっかりと安定した場所に設置し、滑り止めを使用してください。
雨や風が強い日には作業を避けましょう。滑りやすい屋根や突風による事故のリスクが高まります。

2人で作業する

テレビアンテナの調整作業は、1人で行うと危険が伴うだけでなく、効率も下がります。サポート役と協力することで、より安全かつスムーズに作業を進められます。
必ず、一人がアンテナを調整し、もう一人がテレビ画面のアンテナレベルを確認する役割分担を行いましょう。これにより、適切な向きの調整が簡単になります。
万が一作業中にトラブルが発生した場合、もう一人がすぐに助けを呼べる体制を整えましょう。

固定器具の状態も確認する

アンテナを正確に調整しても、固定器具が劣化していると、調整後に向きがずれたり倒壊したりするリスクがあります。作業前に必ず固定器具の状態を確認しましょう。

自分でテレビアンテナの調整をするデメリット

テレビアンテナの調整を自分で行うことは可能ですが、いくつかのリスクや課題があります。作業を始める前に、これらのデメリットを十分に理解し、安全性や効率性を考慮した判断をすることが重要です。

高所作業が危険

テレビアンテナの設置や調整は、屋根や高所で行われることがほとんどです。これには重大な危険が伴います。安全帯やヘルメットを使用しても完全に危険を回避できるわけではありません。高所作業の経験がない場合は無理をせず、プロの業者に依頼するのが安全です。

準備や作業に手間がかかる

アンテナ調整には、専用の機器や適切な準備が必要です。これにより、作業に多くの時間や労力がかかります。
コンパス、角度計、アンテナレベルチェッカーなどの機器が必要です。その上、電波の方向を確認し、最適な位置を見つけるまでに時間がかかります。時間をかけて調整しても、正確な向きが見つからない場合があり、再調整が必要になることもあります。

専門知識が足りない

アンテナの設置や調整には、電波の性質や受信環境についての知識が求められます。専門的な知識が不足していると、以下のような問題が発生する可能性があります。

地デジやBS・CSでそれぞれ異なる調整が必要で、誤った向きに設定すると受信感度が悪化します。電波障害の原因を特定できず、障害物や電波反射の影響を考慮しない調整は、不安定な視聴環境を引き起こします。結果として、映像が乱れる、または一部のチャンネルが視聴できなくなるリスクがあります。

トラブルへの保証がない

自分で作業を行った場合、調整や設置中に発生したトラブルに対して保証がありません。特に以下のような事態では、自己負担が増える可能性があります。
不適切な調整により、アンテナや関連機器が壊れることがあります。また、高所作業中の事故による損害賠償や医療費が発生する場合があります。
専門業者に依頼すれば、作業に保証が付く場合が多いため、安心して任せられます。

自分でテレビアンテナを調整するにはコスト削減のメリットがありますが、高所作業の危険性や技術的なハードル、トラブル時の保証がないことを考えると、リスクが高い選択肢でもあります。安全で確実な作業を求める場合は、プロの業者に依頼することをおすすめします。

テレビアンテナを調整しても映りが悪い場合は業者に依頼を

アンテナを自分で調整しても映りが悪い場合、アンテナ以外の要因や見落としがある可能性があります。このような場合は、専門業者に依頼することで迅速かつ的確に問題を解決できます。

配線や分配器、ブースターの故障、電波環境の変化など、専門知識がないと原因を特定するのが困難な場合があります。業者はこれらを総合的に診断し、正確に問題を特定します。専門機器を使用して、最適な角度や向きを迅速に設定できます。手間をかけずに安定した映像を取り戻せます。
安全面からも業者への依頼が得策です。高所作業や機器の取り扱いには危険が伴います。業者は適切な装備を用いて安全に作業を行います。
また、業者による作業には保証が付く場合が多く、再発時も安心です。また、修理や交換が必要な場合も、適切な対応を受けられます。

地元で評判の良い業者や、口コミ評価が高い業者に依頼をしましょう。その際には見積もりを依頼し、料金の内訳を確認してから依頼することをおすすめします。

まとめ

テレビアンテナの調整は、受信状況を改善するために重要な作業です。しかし、自分で調整する場合には高所作業の危険性や知識不足によるミスのリスクが伴います。調整しても映りが改善しない場合や、原因が特定できない場合は、無理をせずに専門業者に依頼することが最善の方法です。プロの技術と機材を活用することで、安全かつ確実に問題を解決し、快適なテレビ視聴環境を取り戻せます。